ビジネス雑感

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BtoBマーケティングでMAができること

BtoBビジネスにおけるMA(Marketing Automaiton)の目的、それは①自社にとって有望な客層を見つけること、②顧客との継続的なコミュニケーションをとりつづけ、製品/ソリューションの選択肢に入り続けること、③顧客の態度変容をキャッチすることにあると思います。

一般にマーケティングでは、リード獲得(リードジェネレーション)、リードの育成(リードナーチャリング)、リードの評価(リードクォリフィケーション)と商談化(営業への引き継ぎ)、さらにこれらのマネジメント(管理)といった流れで説明することが多いと思います。

しかし、実際のところ、リード獲得といっても、展示会で大量の名刺を集めてきても、お勉強モードで決定権も問題意識もない若手(失礼)、同業他社の名刺ばかりだったりして、自社のターゲット顧客とはいまいち違っている、というか、そもそも自社のターゲットとしている先が本当に有効なのか検証できない、といったことすらある。さらにカスタマージャーニーを精緻に作ってWebページの構成を工夫しても、訪問者がその通りにページ遷移するなんて稀だったり、やたらと反応の良い見込み客に商談化できるかも?と期待しつつ喜び勇んでコンタクトしてみたら、「いやぁ、息子が御社に就職したんで」とか窓際族(失礼)の暇なオヂサンが暇に開かせてやたらとページ閲覧や資料請求しまくってた、なんてことがあったりします。

それにそもそもホームページのコンテンツとメールといった手段だけでは顧客の態度変容なんてのは期待できない、という冷たい現実もあります。その上、商談になるならないは、こちらの働きかけよりも、お客様側の検討/問題意識がどの程度あるかに左右される。もちろん、ネット/リアル問わず働きかけることでお客様をその気にさせること、も重要ですが、それだけのリソースを割けるのは、大きな金額が見込める商談/超重要ターゲット先くらいのもので、数をこなす商談/案件には適用しづらいのが現実。

では、MAに何を期待するのか?ということで、上記の①から③になるのではないか?と私は考えています。