ビジネス雑感

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飲料自販機販売もなかなか大変

 最近、ダイドードリンコ、コカコーラ、伊藤園と飲料自販機関連の取り組みが立て続けに発表されています。

 今までポイントカード自販機や喋る自販機などユニークな自販機の開発と、自販機中心の販売チャネルという独自の地位を築いていたダイドードリンコは、ポイントカード自販機のポイント(CLUB DYDOポイント)をスマホ自販機のポイント(DyDo Smile Stand)に移行することを1月31日に発表しました。日経コンピュータの2月16日号では、社長の高松富也氏のインタビューも掲載されていて、協奏が激化する飲料販売における自販機の役割の重要性(IoT拠点としての活用)を語ってらっしゃいます。

 またコカコーラでもスマホアプリによるキャンペーン強化が2月8日に報じられています。

 そして、伊藤園コーヒーショップTully’sのみならず、一部の自販機もポケストップ、ジムにする、と発表しました。

 まず、ダイドードリンコやコカコーラのようなポイントカード機能のアプリへの移行は消費者側には大いにメリットがあります。誰もがポイントカードで膨らんだ財布を持ち歩くのは嫌ですから、スマホにアプリを入れておけば対応可能、というのは魅力的です。ほんとうは、それがなんとかポイントといった共通ポイントがたまると、もっともっと嬉しいのですが、それは企業側のマーケティングの都合としても面白くないのかもしれません(ダイドードリンコはLineポイント等がたまるようにしているようです)

 また、スマホの普及率はますます上がり、皆さん時間があればスマホの画面をのぞくことが常態化、おそらく一番触れているモノはスマホ?なくらいの状態なのですから、企業としても消費者にアプローチする先のチャネルとしてスマホ、が有力な選択肢になっているのもうなずけます。そして、アプリを最初に起動したときにでも個人情報(年齢や性別など)を入れて、GPSへのアクセスを許可してもらえれば、購入履歴や行動履歴もためこめて、それなりにパーソナライズされたキャンペーン情報を個人に届けることができそうです。特に伊藤園の場合、有力コンテンツのPokémon GOと組んだことも合って、ポケゴーと連動したキャンペーンあたりを考えているのかもしれませんね。

 そうしたことからも今後も飲料自販機におけるスマホアプリ活用・連動というのはますます盛んになるように思えます。